近年の分類・和名の変更に関する解説記事・文献

日本産爬虫両生類の分類と和名に関する解説記事

標準和名が最近新設されたもの

ブチサンショウウオ種群の2種(2019年6月26日新設)

分類の変更(新種記載)のため和名を新設

チュウゴクブチサンショウウオ Hynobius sematonotos Tominaga, Matsui et Nishikawa, 2019

種小名はギリシャ語で、「背中に模様」があるという意味である.和名は中国地方に分布することから付けられている.

チクシブチサンショウウオ Hynobius oyamai Tominaga, Matsui et Nishikawa, 2019

学名は九州帝國大學の小山準二博士に献名されており、和名は分布域の九州東北部の筑紫地方に由来する.

カスミサンショウウオ種群の8種(2019年6月4日新設)

分類の変更(新種記載または異名の復活)のため和名を新設

サンインサンショウウオ Hynobius setoi Matsui, Tanabe et Misawa, 2019

学名は島根大学名誉教授の瀬戸武司博士に献名されている.和名は分布域の山陰地方に由来する.

セトウチサンショウウオ Hynobius setouchi Matsui, Okawa, Tanabe et Misawa, 2019

種小名、和名とも瀬戸内地方の東部に分布することに由来する.

イワミサンショウウオ Hynobius iwami Matsui, Okawa, Nishikawa et Tominaga, 2019

種小名、和名ともタイプ産地の島根県北部の旧名石見地方に由来する.

ヤマグチサンショウウオ Hynobius bakan Matsui, Okawa et Nishikawa, 2019

種小名は産地の山口県下関市の旧名馬関による.和名は主な分布域の山口県からとられている.

アブサンショウウオ Hynobius abuensis Matsui, Okawa, Nishikawa et Tominaga, 2019

種小名、和名とも産地の山口県北部の阿武地方に由来する.

アキサンショウウオ Hynobius akiensis Matsui, Okawa et Nishikawa, 2019

種小名、和名とも産地である広島県西部の旧名安芸に由来する.

ヒバサンショウウオ Hynobius utsunomiyaorum Matsui et Okawa, 2019

和名はタイプ産地の広島県北東部の比婆山に由来する.種小名は宇都宮妙子・泰明夫妻に献名されている.

ヤマトサンショウウオ Hynobius vandenburghi Dunn, 1923

和名はタイプ産地の奈良県大和地方に由来する.学名は、カスミサンショウウオの異名とされていた.

ヒガシヒダサンショウウオ Hynobius fossigenus Okamiya, Sugawara, Nagano et Poyarkov, 2018(2018年11月24日新設)

新種記載されたため和名を新設

トサシミズサンショウウオ Hynobius tosashimizuensis Sugawara, Watabe, Yoshikawa et Nagano, 2018(2018年9月19日新設)

新種記載されたため和名を新設

ミカワサンショウウオ Hynobius mikawaensis Matsui, Misawa, Nishikawa et Shimada, 2017 (2017年11月26日新設)

新種記載されたため和名を新設

ケラマトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae sengokui Honda et Ota, 2017(2017年9月3日新設)

新亜種記載されたため和名を新設

その他の変更

ニホンイシガメ Mauremys japonica (Temminck et Schlegel, 1838)(2019年1月25日修正)

Fauna JaponicaのReptiliaは、1834–1838年にかけて出版された。Cheloniiの1–80ページと図1–9は1834年に、Ophidiiの81–96は1837年に、Saurii et Batrachiiの97–144ページは、1838年に出版された(Hoogmoed et al. 2010)。しかし、1834年には、図版8–9でEmys palustris var. Japonと書かれており、これを変種として記載されたとされてきた。しかし、Turtle Taxonomy Working Group et al. (2017)は、これを学名ではなく通俗名と判断した。実際の命名は1838年の139ページの図の説明に書かれたEmys vulgaris japonicaが原記載の学名である。したがって、ニホンイシガメの学名はMauremys japonica (Temminck et Schlegel, 1838)となる。

キノボリトカゲ属 Diploderma Hallowell, 1861(2018年10月24日変更)

属の分類変更のため,学名と和名の対応を変更

含まれる分類群: キノボリトカゲ Diploderma polygonatum Hallowell, 1861; オキナワキノボリトカゲ Diploderma polygonatum polygonatum Hallowell, 1861; サキシマキノボリトカゲ Diploderma polygonatum ishigakiense (Van Denburgh, 1912); ヨナグニキノボリトカゲ Diploderma polygonatum donan (Ota, 2003); スウィンホーキノボリトカゲ Diploderma swinhonis (Günther, 1864)


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